こんな時だからこそアートを
オーブリー・ビアズリー作 「クライマックス」1894年
オーブリー・ヴィンセント・ビアズリーは、
イギリスのヴィクトリア朝世紀末を代表するイラストレーター、詩人、小説家。
素晴らしい線描、白黒の世界を描くが、病弱で
25歳で死去。
1891年にフランス語で書かれ、1893年にパリで出版。1894年に出版された英訳版でオーブリー・ビアズリーの挿画。
こちらで有名かも。
こちらは、最後の場面
「お前の口にくちづけしたよ、ヨカナーン、お前の口にくちづけしたのだよ。
お前の唇は苦い味がした。血の味なの? いや、きっと愛の味よ。・・・」
白い大きな満月を背景に、ユダヤの王女サロメが宙に浮んでいます。両手で、ヨカナーン(洗礼者ヨハネ)の生首を持ち上げ、接吻しようとしています。生首から滴り堕ちる血が黒い池にそこから咲く花…
よく見ると恐ろしい情景が幻想的に妖しげに白黒で美しく描かれていますね。